春高バレー決勝
今年の春高バレー決勝は鎮西vs洛南というカードでした。双方ともに決定力のある2枚エースを擁しているという点では似ているチームですが、コンセプトは大分異なっていましたね。以下、私が特筆しておきたい事柄です。
①洛南のリードブロック
高校生レベルとしてはかなり完成度が高いと感じました。鎮西の低いクイックをワンタッチ取りながら両エースに対してブロックを揃えていましたね。後半に洛南のペースになるかと思いました(洛南もそう意図していただろうですし実際にゲームを支配しかけていました)が、3セットで鎮西が押し切りました。もし3セット目を洛南がとっていたら違う結果だっただろうなと思います。
両チームに限らず、最近バックアタックをメインの攻撃オプションとして採用しているチームが増えているように感じます。両チーム共に空いたスペースからのバックアタックを有効に使っていました。
③水町くん
まあMIPは彼でしょうね。鎮西にとっては彼が洛南のジャンプフローターをオーバーで捌き続けたのが非常に大きかったです。
洛南も3セット目の中盤辺りから鍬田くんに狙いを変え始めたのですがちょっと遅かったですね。鍬田くんは基本的にアンダーでレセプションをする+そこまで上手な訳ではないので。
余談として、高校生カテゴリだとコミット(ゲス)ブロックvs時間差の構図になってしまうのはある程度仕方のないことなのかもしれません。
理由としては、
・サーブが弱い→レセプションの確率が高い
・フィジカル的にリードブロックが難しい(アジリティ・高さの)
・時間差の方がセットが楽
・ほとんどの試合が2セットマッチ(リードブロックは試合後半になってからの方が機能してくる)
・ディグ力が比較的高い→一枚ブロック・バックアタックに対してノーマークでもディグである程度対処できる
という事が挙げられます。
しかし、やはり所謂世界標準というプレーに挑戦するチームを見てみたいですね。だってそっちの方がロマンがあるじゃないですか。笑